中学受験をできる上限の年齢はどうなのでしょう。法律的に言うと、学齢を超えた人は教育委員会の特別な許可が無ければ新入学・編入学はできません。しかしこの許可さえあれば60歳の人が中学受験しても法律的には大丈夫です。ただし私立中学校というのは、そこの職員たちが独自のルールを作るものです。16歳以上の受験はダメだという私立中学校があっても、全然おかしくはありません。でも40歳の人が中学一年として入って来たら周りは気を使いますよね。それでも時間が経てばタメ口を利くようになるのでしょうか。
中学受験というのは経験がありません。地元の公立中学にそのまま素直に上がったものですから、本当にのんびりしたものでした。おかげで高校受験のとき思いきり苦労することになるのですが、まあそれは後の話です。私の学区にも、有名高校・大学への進学率がものすごく高いスーパーメジャーな私立高校の付属中学というのがありまして、中学受験というと必然的にああした名門校を思い浮かべたものです。「エリート」とか「秀才」とかいう単語がいっしょにくっついてますね。だから中学受験というのにはちょっとした憧れめいたものを感じたものでした。
中学受験について私などが抱いていたイメージは、ですからかなり古いものなのです。今、文部科学省が必死になって立て直そうとしている初等教育の歪み、学級崩壊やゆとり教育の弊害について、世間のご父兄はものすごく危機感を抱いていらっしゃいますから、そういう人々にとって私立の有名中学というのは「子供を安心して預けられる」「ちゃんとした中学校」というイメージに変わりつつありますね。当然中学受験にも、今までのような「伊達や酔狂」的なものとは違った「より質の良い教育を受けたい、受けさせたい」「より整った環境を子供に与えたい」という中学受験者とご父兄の願いが反映しているように思えます。
「中学受験の時は大変だったわよ。あなたの世話をするのは大変だったのだから」と母に苦笑されました。私が中学受験をすると言ってからというもの、夜道は危ないからといって学習塾への送り迎えをしてくれましたし、中学受験のための勉強の時に夜食も作ってくれました。そのおかげで、中学受験に合格することができたのです。本当に母には感謝しています。中学受験は親のサポートなくして成功しません。子供の力はもちろんですが、それと同じくらい、それ以上に親の力が必要なのです。
中学受験にかけられる資金の金銭的余裕も、昔よりは増えているでしょう。少子化といわれるくらい、1家庭の子供の数は減って来て、今は1家庭に1人しか子供がいないのが当たり前になって来ました。そうなると当然、教育費の捻出が従来よりも楽になります。また交通が発達して来て、遠距離の中学校でも楽に通えるようになって来たというのも、中学受験者が増える原因になっていると思います。